高速炉シビアアクシデントにおけるエアロゾル挙動の解明
「ナトリウム冷却高速炉シビアアクシデント時のセシウムエアロゾル挙動に関する実験研究」
-水蒸気雰囲気下におけるエアロゾルの挙動評価 –
背景
2011年、東日本大震災と過酷事故により、完全な予測が不可能な自然災害に対する安全設計の脆さ、また過酷事故(シビアアクシデント、 SA)への対策がいかに不十分であったかを示すこととなった。
これは、ナトリウム冷却高速炉にも同じことが言える。
現在のNa冷却高速炉SA解析コードは、既存の軽水炉SA解析コード(MERCOR、MARP)を高速炉に適用させたものであり、Na冷却高速炉特有の事象におけるモデルの整備は不十分である。
目的
本研究では、高速炉シビアアクシデント(SA)時に環境中へ放出される可能性がある核分裂生成物(FP)としてNa化合物エアロゾル、Cs化合物エアロゾル、水蒸気が混在した条件下でのCs挙動を研究している。
本実験において考えられるエアロゾルの挙動は以下の図のようになる。
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