皆さん、こんにちは。夢キャンコミュニケーターの梶です。2024年も夢キャンコミュニケーターは様々なイベントを企画していきたいと思いますので、よろしくお願いします!
さて、今回は2023年12月10日に行われた「夢のまちを作ろう!第3弾〜まちの誕生〜」のイベント報告になります。イベント概要や第1弾(2022年8月6日〜11日)、第2弾(2023年2月26日)のイベントレポートについては、記事最後に記載していますので、ぜひそちらもご覧ください!
企画目的
第1弾からの目的である「地域を俯瞰的に見るきっかけを持ってもらうこと」に加え、今回はみんなで「住みやすいまちのメリットとデメリットなど、様々な視点から考える力を育てる」という思いから第3弾を開催しました。
第1弾・第2弾で作り上げてきたまちに『自分が住みたいまち』を想像してもらいながらまちを進化させたいと考え、第3弾では、スチレンボードで作った模型と紙を使って小さなまちを作ってもらう工程を取り入れました。
「住みやすい」についてみんなで話し合い、どのようなデメリットが潜んでいるのかを考えることで、様々な視点から考える・地域をみるきっかけになるようにと工夫をして企画しました。
今回は「まちの誕生」とサブタイトルにあるように、「夢のまち」に名前をつけてもらうことや、まちのシンボルエリアを決めてもらうことも目的でした。
当日までに準備したこと
第3弾では、「住みやすいまち」「住みたいまち」に向けてまちづくりを行うため、前回と同様で様々なジオラマ素材を準備しました。カラーペン・木・道路・ブロック道・花に加え、今回は芝生シートを使いやすいようにシートを伸ばしたり木の種類(桜や紅葉)を増やしたりしました。このように、子ども達のまちづくりに役立つ素材を工夫をして用意していきました。
また、どのようなまちづくりイメージを考えたのか発表する活動に向けて発表方式など準備してきました。画用紙はもちろん、建物などを作った理由や工夫した点について書きこめる新たなワークシートを作成しました。
イベント中の様子
1日を前後半と分けて行った第3弾では、小学生12人が参加してくれました!参加者は4つの班に分かれ、前半は主にまちづくり計画、後半は制作と発表会にわけて行いました。
イベント前半:まちづくり計画
まず子ども達に、あらかじめスチレンボードで作成した建物を実際に見たり触ったりしました。その後、まちに見立てた紙とスチレンボードの建物を用いて、子ども達はそれそれ住みやすいまちをイメージしてもらいました!同時に、子ども達のアイデアをふせんに書いていきました。
このように、まずは一人ひとりが住みたいまち・住みやすいまちについて考えを膨らますことができました。
真っ白だった紙の上のまちが、次々と色が付け足されていく様子がみられました!
個人作業が終わった後は、班で意見交換を行いました。それぞれがどのようなまちを紙の上で作り上げたか見せあったり、ふせんに書いた意見を交換したりすることができました。
各班で1つの「住みやすいまちづくりイメージ」を決めるため、どの班も積極的に意見を言い合って、まとめていきました。
前回と同様に自然を求める声が多く、お店も多くあった方が便利という意見もありました。
意見がまとまった後は、各班の住みやすいまちづくりイメージが実現した場合、どんなメリットやデメリットがあるのか話し合いました。
さらに、班で何があればまちはもっと良くなるのかふせんに書き出していき、どの班もふせん(意見)がたくさん集まっている様子が印象的でした!
デメリットについて話している様子
たくさん意見を出した後、「新まちづくりイメージ・計画」が決定!その後に、どの班がどのエリアを担当するか決めました。地図の前に集まって、どこを担当したいか慎重に決めている様子でした。
担当エリアが決まった後は、班で決めた一つの意見を紙の地図にはってました、住みやすいまちに必要なものを具体的に決めていきました。
各エリアのまちづくり計画が立てた後、全体でどこがどんなまちにしていくのか共有を行いました。子ども達の中で計画も準備もできたら、いよいよ建物づくりの開始!作り方の説明を受けた後、ふせんに書き出したイメージを形にしていきました。子ども達全員が思い思いに建物づくりや緑を植えていきました。
今回は前回の反省を踏まえ、まちを3分割にした状態でまちづくりを行いました。分割したことにより、まちの中心の方も子どもが届きやすく、全体的にまちを発展できるようになりました。
イベント後半: 制作
お昼休憩後の後半は、班と協力しながらまちづくりを再開です。今回の最終発表でも使う、ワークシートの説明も行いました。1つ制作が終わった後に、何を作ったか・どこに作ったか・なぜ作ったのか・アピールポイントと分けて書いていきます。
高いビルや桜並木、観覧車など器用に様々な素材を使って、まちがどんどん賑やかになっていきました。
途中で班で集まり、何を作ったか・次は何を作るかを話し合う時間も挟みました。また、最終発表会に向けて模造紙にふせんを貼り、各班のまちづくりイメージを発表する準備を行いました。適宜休憩をしながら制作を進め、夢のまちがより住みやすくなっていきました。
今回は子ども達にまちの名前を決めてもらいました。班でそれぞれの意見を出し、子ども達の提案で多数決で決めることになりました。その結果、『ドリームシティ』に決定!「夢のまちというテーマをかっこよくまとめたかった」という思いで決まりました。
最後は:まちのシンボルエリア決めと発表会!
発表会の前に、夢のまちを囲いながらどのエリアをまちのシンボルにするか話し合いました!大きなビルが中心にあるエリアがシンボルエリアとして決まりました。
決まった後は、3分割していたまちをみんなで力を合わせて元の大きなまちに戻しました。エリアとエリアを繋げた時に、子ども達が協力して作ったモノレールが完成した瞬間はとても感動したのを覚えています。
最終発表会では、保護者や地域の方に向けて、班ごとに作成したポスターを見せながら住みやすいまちのイメージを言葉にして伝えました。子ども達が自信を持って発表している姿が印象的でした。
こうして、第1弾と第2弾そして第3弾までの子ども達の夢が詰まった素敵な夢のまち『ドリームシティ』が誕生しました!
夢キャンコミュニケーターの感想
○以下の感想は「夢のまちを作ろう!第3弾〜まちの誕生〜」に参加した、夢キャンコミュニケーターの言葉となっています!
- 芝生や道路などの素材の使い方、空間の使い方といった大人だけでは思いつかないような子どもたちの発想力、子どもたち同士の連携の姿に驚かされました。「夢のまちを作ろう!」は終わっても、これからも子どもたちの考えを引き出したイベントができたらいいなと思っています。(2年Oさん)
- 時間が経つにつれ年上の子が年下の子の意見を積極的に聞き入れてくれたり年下の子も臆することなく自分の意見を主張できるようになっていてグループとして成長を感じられたかと思います。また、人数の多いイベントでは自分の意見が通らないこともよくある事ですが譲るところは譲る、主張するところは主張するなどメリハリが付けられていて良かったと思います。(2年Hさん)
- 子どもが積極的に動いてくれたことで、たくさん意見が出てまちがどんどん発展していったのがとてもよかったと思います。自分も子ども達からの発想力から新たな視点を知ることもできました。子ども達だけでなく、参加した大学生も有意義な時間を過ごせたと思います。(1年Nさん)
- 高台やアーチ橋、 超高層や心霊スポットなど、 独創性に溢れた作品を沢山作ってくれてとても嬉しかったです。その子たちが大人になった時に、今回のように自分たちが望む未来を自らの手で作り出した経験を少しでも思い出して、今度は机上の街から実際の街へ考えを移し、日本をもっと盛り上げてくれることを切に願います。(1年Hさん)
- 他のエリアの子たちとも話し合ってモノレールを一緒に手伝ったり、木の模型を分け合ったりと協力しあっていたのも印象に残りました。こういった子供たちどうしで考えてものづくりが出来る企画をまたコミュニケーターで考えていきたいです。(1年Hさん)
まとめ
2022年の8月から始まった夢のまちが子ども達の素敵な発想によって、ここまで大きく発展してとても感動しました。参加してくれた方は、まちについて様々な視点で触れることができ、仲間と協力して大きな作品を作る楽しさも味わえたのではないでしょうか。第3弾まで実施した長期イベントでしたが、ここまで本当にありがとうございました!
またみなさんと素敵なまちづくりをできることを願っています。